研究課題/領域番号 |
17K10684
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
中西 喜嗣 北海道大学, 大学病院, 特任助教 (40447058)
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研究分担者 |
平野 聡 北海道大学, 医学研究院, 教授 (50322813)
土川 貴裕 北海道大学, 大学病院, 講師 (50507572)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 肝外胆管癌 / 肝門領域胆管癌 / 遠位胆管癌 / EMT / リンパ節転移 / Tumor Budding / 遺伝子変異 / NGS / tumor budding / 肝門部領域胆管癌 / lymph node metastasis / MET / 消化器外科学 / 胆道外科学 |
研究成果の概要 |
肝外胆管癌におけるリンパ節転移メカニズムの解明の為1)大腸癌でリンパ節転移の危険因子とされる腫瘍先進部における蔟出(TB)数と臨床病理学因子ならびに術後予後との関係に関する検討 2)TB数と上皮-間葉転換(EMT)関連蛋白発現強度との関係の検討 3)次世代シークエンサーを用いた次世代原発巣とリンパ転移巣との間の遺伝子変異の差異の検討を行なった。結果1)TB数がhigh gradeの症例は、浸潤関連因子と関係を持ち、予後不良。2)EMTパターンを示した症例群ではTB数が多い傾向。3) リンパ節転移に特異的な遺伝子変異は認めなかった。原発巣とリンパ節転移巣では遺伝子変異がほぼ一致していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1)の結果から癌細胞がTBの形態をとることが転移のプロセスで重要であると示唆された。また、TBはEMTの形態学的表現形であることが推測されたが、2)の結果はこれを強く支持する結果と言える。しかし、3)の結果からはリンパ節転移に特化した遺伝子変異は同定できなかったことから、EMTは遺伝子変異だけで説明できるものでないことが示唆された。さらに3)の結果から肝外胆管癌の遺伝子変異は症例ごとに異なっているが、転移巣においても原発と変異がほぼ同等であることから、症例ごとに原発巣における遺伝子変異を調べることにより、再発転移巣の治療ターゲットとなる遺伝子変異を推測することが将来的に可能になると考えられた。
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