研究課題/領域番号 |
17K10705
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
平下 禎二郎 大分大学, 医学部, 病院特任助教 (10527758)
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研究分担者 |
猪股 雅史 大分大学, 医学部, 教授 (60315330)
太田 正之 大分大学, 国際教育研究推進機構, 教授 (80271104)
岩下 幸雄 大分大学, 医学部, 講師 (60534203)
上田 貴威 大分大学, 医学部, 准教授 (30625257)
多田 和裕 大分大学, 医学部, 医員 (50792503)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 膵癌 / レクチン / フコシル化 / FUT / F U T / 糖鎖 |
研究成果の概要 |
膵癌におけるフコシル化とそれを制御するフコース転移酵素(FUT)の発現と癌化の関係を解明し、FUT抑制による新規治療薬の開発が目的である。膵癌にフコシル化が与える影響の検討では、フコシル化関連レクチンは正常膵管部より癌部で高発現であった。さらに癌部はFUT8が高発現で、FUT8発現はリンパ節転移や無再発生存との関連を認めた。次に膵癌細胞株PK1とPK8でFUT8発現を抑制すると、浸潤能が低下した。ヌードマウスの膵癌細胞株の腹膜播種モデルではFUT8発現を抑制したPK-1は、腹膜播種の大きさや数が抑制された。以上よりFUT8が膵癌における浸潤や転移に関わる因子であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膵癌におけるフコシル化とそれを制御するFUTの発現と癌化の関係を検討し、FUT8の発現はリンパ節転移や無再発生存と関連し、膵癌細胞株で浸潤や転移に関わる因子である可能性が示唆された。膵癌は未だ予後不良の疾患で、早期発見や新規治療薬が必要である。今後のさらなる研究は必要であるが、FUTが膵癌の進展に関わる可能性が示されたため、この因子は早期診断のためのマーカーとしての使用や効果的な治療標的分子となりうると考えられる。
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