研究課題/領域番号 |
17K10715
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
平田 敬治 産業医科大学, 医学部, 教授 (70269059)
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研究分担者 |
佐藤 典宏 産業医科大学, 医学部, 講師 (20423527)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 膵癌 / ヒアルロン酸 / 癌 / KIAA1199 / 浸潤 |
研究成果の概要 |
我々は、膵癌において新規ヒアルロン酸分解酵素のKIAA1199の発現が上昇しており、予後不良と相関していることを見いだした(Koga et al, Pancreatology 2017)。さらに、膵癌細胞においてKIAA1199は炎症によって誘導され、膵癌細胞の増殖、遊走、浸潤能を高めていることを発見した(Kohi et al. Oncotarget 2017)。さらに、KIAA1199の発現は、他のヒアルロン酸分解酵素TMEM2(transmembrane 2)と相互に調節されている可能性が示唆された(manuscript in submission)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膵癌は5年生存率が依然とし10%以下であり、消化器癌のなかでも最も予後不良な難治癌である。膵癌に対する画期的な治療法の開発が急務である。今回、我々は膵癌におけるヒアルロン酸分解酵素の役割に注目し、KIAA1199が膵癌の悪性化に重要な役割をはたしていることを発見した。 KIAA1199は、膵癌における予後因子として役に立つだけでなく、治療のターゲットとしても有用である。KIAA1199あるいはヒアルロン酸分解酵素を阻害することで、膵癌の悪性進展を抑制できる可能性がある。 本研究は、膵癌の治療へつながる非常に社会的意義がある研究である。
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