研究課題/領域番号 |
17K10725
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
心臓血管外科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
白石 修一 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (00422600)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 肺静脈狭窄 / 免疫染色 / 位相差X線CT / 経食道心エコー / 血流解析 / CFD / 数値流体解析 / 先天性心臓血管外科学 |
研究成果の概要 |
肺静脈狭窄病変(PVS)の病理組織学的変化の主体は肺静脈内膜の高度肥厚であり、平滑筋細胞及び筋線維芽細胞が肥厚内膜内での細胞増殖の主因であることが確認された。一部の症例では平滑筋細胞や膠原線維の増殖も認め、経時的な血管修復過程であることが推測された。 位相差X線CTを用いて肺静脈‐心房接合部の観察を行ったが、各種細胞増殖と相関する所見は得られなかった。肺静脈還流血解析として経食道心エコーを用いてVelocity Time Integral of Pulmonary Vein (PV-VTI)の測定を行い、先天性心疾患手術の術中肺血流変化によく相関し肺血流の指標として有用であることを報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肺静脈狭窄病変(PVS)の病理組織学的変化の主体が肺静脈内膜における平滑筋細胞及び筋線維芽細胞、膠原線維であることが判明したため、今後はこれらの細胞増殖を抑える機序による新規の肺静脈狭窄症に対する治療法の開発が可能となる可能性がある。経食道心エコーを用いたVelocity Time Integral of Pulmonary Vein (PV-VTI)が肺血流の定量化に有用であることが判明したため、今後はこの指標を用いて術中に限らずスクリーニングなどでも肺血流量および血流パターンの評価を行うことにより、早期の肺静脈狭窄性病変の発見・治療の可能性がある。
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