研究課題/領域番号 |
17K10809
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器外科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
濱路 政嗣 京都大学, 医学研究科, 講師 (70782142)
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研究分担者 |
伊達 洋至 京都大学, 医学研究科, 教授 (60252962)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 開胸 / 術後癒着 / 肺門部 / 癒着防止 / 吸収性素材 / 術後合併症 / 新素材 / 癒着予防 |
研究成果の概要 |
ビーグル成犬に全身麻酔を導入し、側方開胸を行い、ヒトに対してと同様の方法で右肺上葉切除術を行った(つまり、肺門部の胸膜を切開して肺静脈の上葉枝、肺動脈の上葉枝、上葉気管支を絹糸にて結紮し切離する)結果、肺門部の癒着モデルを作成した。ポリグリコール酸シート(生体吸収性の組織補強材)で肺門部を覆い、周囲組織と隔離したところ、コントロール群と比較して術後の癒着は軽度にはならなかった。そのため、腹部手術で使用されている(NHS化CMデキストリンを主成分とする)アドスプレーを噴霧することで肺門部を周囲組織から隔離を試みたり、酸化再生セルロース製のシートの使用も行なったが、癒着効果は見られなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腹部手術において使用されている癒着防止材は、胸部手術特に肺切除術後の、肺門部における術後癒着防止にはほとんど効果が見られなかった。同じ整体吸収性素材でも、腹部における分解に要する時間と胸部において分解に要する時間は異なる、ということが推測されたため、腹部で使用されている素材とは全く異なる素材の開発が必要と考えられた。
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