研究課題/領域番号 |
17K10853
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
大須賀 浩二 愛知医科大学, 看護学部, 教授 (40378013)
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研究分担者 |
渡辺 泰男 昭和薬科大学, 薬学部, 教授 (10273228)
高安 正和 愛知医科大学, 公私立大学の部局等, 名誉教授 (60216794)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 慢性硬膜下血腫 / 好酸球 / eotaxin-3 |
研究成果の概要 |
今回の研究成果からは、慢性硬膜下血腫被膜における好酸球の発現においてはecalectinよりもeotaxin-3がより深く関与していることが判明した。また、慢性硬膜下血腫の発育段階においては、laminar typeにおいて好酸球が深く関与していることも解明された。また、interleukin-5は好酸球を成熟させ脱顆粒作用も強く持ち合わせているが、今回の結果からも慢性硬膜下血腫被膜の好酸球の発現ならびに被膜増大においてもinterleukin-5の役割は大きいことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性硬膜下血腫は、高齢者において軽微な頭部外傷後に発生し認知症状や脳卒中様症状を伴うなど高齢化社会において避けられない疾患である。慢性硬膜下血腫の被膜は、新生血管ならびに好酸球、肥満細胞などの炎症性細胞などからなりたっており、これら炎症性細胞が血腫被膜の増大に果たす役割は大きいと考えられる。 今回の研究成果から、eotaxin-3は好酸球を誘導し、 interleukin-5が好酸球を成熟させ、好酸球からEDNの放出に関与していることが判明した。これらの因子を対象とした新たな慢性硬膜下血腫に対する治療法が大いに期待するところである。
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