研究課題/領域番号 |
17K10859
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
木下 雅史 金沢大学, 医学系, 講師 (50525045)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
|
キーワード | 共感性 / 覚醒下手術 / 神経膠腫 / グリオーマ / ファンクショナルMRI / 脳・神経 / 外科 |
研究成果の概要 |
人の感情の情動面に関わる共感性について、機能領域と白質神経ネットワークの解析を行った。これまで開発に至った次世代覚醒下手術において使用可能な共感性評価タスクを作成し、健常成人の机上データをもとに脳腫瘍であるグリオーマ症例において術中評価が可能であることを証明した。次に右前頭葉グリオーマ患者において共感性タスクを用いた術中評価を行い、各種MRIデータから、人の感情と共感性に関わる神経ネットワークの存在が示唆された。さらに術後の「意欲」への関与が疑われた。感情-共感性-意欲に関わるマルチモーダルネットワークの解明のため、引き続き意欲関連ネットワークに関する発展研究を行う予定である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、右前頭葉皮質ならびに皮質下の直接電気刺激を用いた誘発症状を元に、共感性(情動面)が関わる機能領域と白質神経線維束を直接的に同定し、心の理論(認知面)と合わせた共感性ネットワーク回路の一部解明につながった。今回作成した新しい術中共感性評価タスクにより、脳腫瘍手術における共感性(情動+認知)を評価することが可能となり、本機能の温存を目的とした次世代覚醒下手術法の確立に一歩近づいた。
|