研究課題/領域番号 |
17K10861
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
山崎 友裕 浜松医科大学, 医学部, 助教 (40781050)
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研究分担者 |
難波 宏樹 浜松医科大学, 医学部, 教授 (60198405)
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研究期間 (年度) |
2022-01-04 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | Muse細胞 / 遺伝子細胞治療 / 単純ヘルペスチミジンキナーゼ / ガンシクロビル / 生体モニタリング / HSVtk幹細胞 / PET / HSVtk / 自殺遺伝子幹細胞療法 / glioma / HSVtk遺伝子 / 脳腫瘍学 |
研究開始時の研究の概要 |
現在まで当研究室では、単純ヘルペスチミジンキナーゼ(HSVtk)遺伝子導入Muse細胞(Muse-tk細胞)を用いた自殺遺伝子幹細胞療法に関するin vitroバイスタンダー効果、遊走能、in vivoバイスタンダー効果、遊走能、またMuse-tk細胞を脳内移植後100日間腫瘍形成が無いことを示した安全性確認実験を行った。臨床応用を視野に入れた場合、移植後のtk幹細胞の腫瘍内分布をモニターすることはGCVの投与期間を決める上で重要な情報である。そこでPETを用いたtk幹細胞の生体モニタリングの開発を目的とした計画を立案した。
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研究成果の概要 |
悪性グリオーマの予後改善を目指し、腫瘍指向性を有するMultilineage-differentiating stress-enduring cell(Muse細胞)を用いた自殺遺伝子幹細胞療法の開発を行ってきた。これまでにHSVtk遺伝子導入Muse細胞(Muse-tk細胞)を用いたin vitro、in vivoの強力な抗腫瘍効果と腫瘍指向性について明らかにした。今回、①臨床応用の際に必須となるMuse-tk細胞の生体モニタリング法を確立、②患者由来悪性グリオーマ細胞株における本治療の有効性の検証、③正常脳に対する本治療の毒性について検証を行う。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
enzyme/prodrugシステムを用いた幹細胞療法は幹細胞が腫瘍組織に遊走する。腫瘍部位特異的に無毒なプロドラッグを細胞障害性物質に変換し抗腫瘍効果を発現するため全身性の副作用が少ない。このため、副作用にて用量が制限される化学療法に代わる抗がん療法として期待される。また、Muse細胞を使用した遺伝子産物のデリバリーシステムを確立できれば他の遺伝子治療研究にも応用でき、本研究は多大な波及効果を提供できると考えられる。さらにHSVtk/GCVシステムを使用した本療法は転移性乳癌や前立腺癌等、他の癌治療への応用も検証されておりがん治療のbreakthroughとなることが期待される。
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