研究課題
基盤研究(C)
PETによる焦点診断では、複数のトレーサーを用いることで高い精度で診断が可能となったが、いずれも統計解析を要した。TSPOは基礎研究では明瞭に描出が可能であり、焦点獲得過程とともに結合の上昇と維持が確認された。グルタミン酸受容体type5、トリプトファン代謝などをターゲットとし、それぞれモデル動物において有意な結合の上昇を認めた。特にELマウスにおいては、トリプトファン代謝による全脳への取り込みが著明に上昇しており、臨床応用に向けては最も有用なPETトレーサーと考えられている。この代謝はてんかん重責モデルでは変化を見せず、本質的なてんかん原性を示している可能性が高い。
てんかん外科ではてんかん焦点を切除することで根治が期待できるが、てんかん焦点の明確なイメージングはいまだ困難である。PET、SPECTといった核医学検査は、構造的な異常ではなく、質的な脳機能異常を可視化しうる。また、複数のリガンドを用いることで脳機能を多角的に評価することができ、てんかん原性により本質的な焦点の可視化が期待される。さらには、基礎動物実験からヒト臨床までの共通した診断ツールでもある。てんかん焦点診断のみならず、てんかん原性の機序解明に寄与しうる可能性を持っており、さらなる新規トレーサー開発による本質的な焦点診断が期待される。
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