研究課題/領域番号 |
17K10908
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
中島 円 順天堂大学, 医学部, 准教授 (50317450)
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研究分担者 |
宮嶋 雅一 順天堂大学, 医学部, 教授 (60200177)
新井 一 順天堂大学, 医学部, 教授 (70167229)
西村 欣也 順天堂大学, 医学部, 教授 (80164581)
菅野 秀宣 順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (90265992)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 脳内環境 / 認知機能 / 側頭葉てんかん / ロイシンリッチα2グリコプロテイン / ピロカルピン酸 / パッチクランプ / 長期増強 / 予防医学 / 扁桃体腫大 / 炎症メディエーター / 糖化蛋白 / てんかん原性 / 扁桃体 / 海馬 / てんかん原生 / 脳波 / 神経科学 / トランスレーショナルリサーチ / 病理学 |
研究成果の概要 |
疾患耐性を有する脳内環境研究は,後天的に発症する神経疾患の予防的対策となる。本研究では,ロイシンリッチα2グリコプロテイン(LRG1)を遺伝子導入したモデルマウスで,ピロカルピン酸で誘導された側頭葉てんかんモデルを作成し,後天性疾患発症を予防する脳内環境を考察した。結果,LRG1発現型てんかんモデルでは,認知行動実験において認知機能の低下を認めず,パッチクランプ法によりCA1領域の長期増強が保たれた。海馬におけるてんかん原性の形成が抑制され,神経脱落が軽度であった。成人二次性てんかん原性形成に対する分子生物学的,電気生理学的な解析により,てんかんによる認知機能障害の進行抑止を実証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
疾患耐性に対する脳内環境に関する研究は,後天的に発症する神経疾患に対する予防的対策となる。後天性疾患である側頭葉てんかんに対して,発症を予防し,かつ認知機能を維持する脳内環境を考察した学術的意義の高い研究である。本研究は,糖化蛋白であるロイシンリッチα2グリコプロテインが増加した脳内環境下では,けいれん重積からてんかん原性が形成されることを予防し,認知機能を保つことを証明した。側頭葉てんかんの発症を抑止する脳保護作用をもつ脳内環境を安全に提供することができれば,創薬へ発展する可能性がある。
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