研究課題/領域番号 |
17K10918
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
奥野 洋史 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (00572025)
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研究分担者 |
五十嵐 和彦 東北大学, 医学系研究科, 教授 (00250738)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 骨格筋損傷 / 筋芽細胞 / 骨格筋 / Bach1 / 筋損傷 / 筋分化 / 生体分子 |
研究成果の概要 |
Bach1ノックアウトマウスにおけるカルジオトキシンによる筋損傷後の再生能は野生型マウスと比較し低下することを明らかにした。筋芽細胞株であるC2C12細胞のBach1遺伝子ノックダウンにより細胞の増殖、筋管細胞への分化、および筋分化のマスターレギュレーターであるMyogeninの発現が低下した。Bach1ノックアウトマウスやBach1ノックダウンC2C12細胞においてHO-1が増加するのに対し、筋分化抑制因子であるSmad2/3タンパク質やFoxO1タンパク質の低下が見られた。以上からBach1はSmad2/3やFoxO1を介してMyogeninの発現を高め筋の再生を促進している可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
他組織においてBach1を抑制することにより損傷後の回復を促進する報告が多数報告されている。本研究の仮説は「Bach1の抑制が筋損傷後の回復を促進させる」ことであったが、筋においてはBach1の抑制により筋再生が遅延することが明らかとなった。再生能の低下は筋芽細胞の増殖、筋分化能が低下することで起こり、またその制御メカニズムにはHO-1に加え、Smad2/3やFoxO1を介していることが示唆された。これらの作用機序の解明は今後の筋損傷の病態の理解や治療法開発に大きく寄与すると考えられる。
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