研究課題/領域番号 |
17K10949
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
武内 恒成 愛知医科大学, 医学部, 教授 (90206946)
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研究分担者 |
玉田 靖 信州大学, 学術研究院繊維学系, 教授 (70370666)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 脊髄損傷 / 神経再生 / コンドロイチン硫酸 / 核酸医薬 / 再生医療 / 細胞外マトリックス / 再生環境制御 / バイオマテリアル / プロテオグリカン / DDS / 再生医学 / 神経科学 / 生体材料 / 移植・再生医療 / 細胞・組織 |
研究成果の概要 |
脊髄損傷治療には根本治療法が無く、iPS細胞治療などの検証が進められる。しかし脊損後には神経の再生能損失よりも、再生阻害因子発現による治療困難性が大とされる。損傷後の炎症に誘導されるコンドロイチン硫酸(CS)糖鎖発現が神経再生を阻害し(グリア性瘢痕)、さらなる線維化で完全に再生をブロックする。当該研究では、この阻害糖鎖発現を止めることを目的と治療標的として、核酸医薬の開発(臨床へ)を導くことが出来た。さらにこのDDS機構を見出し、炎症時の治療法としての有効性を示すとともに、派生してシナプスコネクターという全く新しい概念での脊損治療の可能性(Science,2020)など、想定外の結果が得られた
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脊髄損傷の治療において、再生阻害因子除去および糖鎖発現制御による再生環境整備という観点は新しいものである。とくに研究期間中に発現抑制が可能な核酸医薬を選択し、その機能を検討できたことは治療応用につながるものである(現に、企業主導でのヒト応用を目指した創薬導出に繋がっている)。当初計画していた薬剤デリバリーの機材検討は無くとも効果を発揮すること、炎症における核酸医薬デリバリーの新しい機序を見出した。さらに糖鎖を中心とした解析から、脊髄損傷に対しての全く新しい概念シナプスコネクターの可能性を見出し、これら再生環境整備とシナプス結合を統合した全く新しい展望など当初想定外の発見と結果を示すことが出来た
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