研究課題/領域番号 |
17K10988
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
吉田 行弘 日本大学, 医学部, 講師 (20201022)
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研究分担者 |
安藤 隆 山梨大学, 大学院総合研究部, 講師 (10377492)
鈴木 良弘 一般社団法人プラズマ化学生物学研究所, 研究部, 代表理事 (80206549)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | プラズマ / 骨肉腫 / PASS / サリノマイシン / オートファジー / ミトファジー / 骨・軟部腫瘍学 / プラズマ活性化塩溶液(PASS) / salinomycin |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、「低温大気圧プラズマ輸液剤(PASS)およびサリノマイシン(Sal)によって誘発される骨肉腫の細胞死のメカニズムを分子レベルで明らかにするとともにその抗腫瘍効果を確認することによって、PASS/Salを用いた新規な骨肉腫の治療法の基盤を確立する」ことであった。結論としてPASSおよびSalは、細胞保護的なオートファジーを抑制して非アポト-シス型細胞死を誘発することにより、骨肉腫に対して高い抗腫瘍効果を示すことが明らかとなり、本研究成果は、アポト-シス誘導に抵抗性を示す骨肉腫に対するPASSおよびSalの併用投与に基づいた有効かつ安全な治療法の開発に道を拓くものと期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
転移や再発を来した骨肉腫には有効な化学療法がないのが現状である。われわれは、低温大気圧プラズマ(Cold atmospheric plasma, CAP)に注目し、低温大気圧プラズマ輸液剤(PASS:Plasma-activated salt solution)およびサリノマイシン(Sal)によって誘発される細胞死のメカニズムを分子レベルで明らかにし、PASSおよびSalは、細胞保護的なオートファジーを抑制して非アポト-シス型細胞死を誘発することにより、骨肉腫に対して高い抗腫瘍効果を示すことが明らかとなった。本研究成果は骨肉腫に対する有効かつ安全な治療法の開発として期待される。
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