研究課題/領域番号 |
17K10991
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
寺田 信行 兵庫医科大学, 医学部, 名誉教授 (50150339)
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研究分担者 |
山田 直子 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (10319858)
西浦 弘志 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (90284760)
山根木 康嗣 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (00434944)
中正 恵二 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (00217712)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | インターロイキン18 / 骨肉腫 / CXCL9 / CXCL10 / IL-18 / 転移 / がん / 抗腫瘍効果 |
研究成果の概要 |
インターロイキン18(IL-18)は本学で発見され、世界中の研究者によってその生理的意義について調べられ、生体の恒常性維持といった生命機能に重要な役割を担っていることが示された。我々の研究はその中でもがんに対してIL-18が発する抑制性シグナルに関して、その作用性を精査し生理的意義の一端を明らかにするものである。本研究ではIL-18の抑制性シグナルの一つとしてCXCL9及びCXCL10の可能性を示した。これらのケモカインは細胞増殖や血管内皮細胞との接着性には影響を及ぼさないが、血管内皮細胞を介して腫瘍細胞の浸潤を阻止することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々はIL-18の抗腫瘍効果に関する研究を行ってきた。その中でIL-18による抗腫瘍効果は、T細胞やNK細胞による細胞障害活性の増強であることを明らかにした。しかしIL-18はT細胞やNK細胞に依存せずIL-18誘導性がん転移抑制シグナルに因って転移を抑制することも明らかにした。この研究結果は他には報告されておらず、我々独自のものである。さらに本研究ではIL-18の転移抑制シグナルの一部にCXCL9及びCXCL10が存在する可能性を示した。このことによりIL-18の新たな生理的意義が明らかにされ、新たな視点によるがん治療法の開発に貢献できると考える。
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