研究課題
基盤研究(C)
血中酸化代謝産物の総称reactive oxygen metabolites (ROM)が、IL-6受容体抗体であるトシリズマブ(TCZ)投与中の関節リウマチ(RA)患者の寛解予測になるかを検討した。TCZ投与後12週で、DAS寛解群は非寛解群に比べてROMが有意に低値であった(p<0.01)。12週のROM値と52週DAS寛解のROC曲線は、AUC: 0.735 (感度70.0%、特異度72.2%)、カットオフ値は305.5 U.Carrであった。多変量解析の結果、12週のROMは52週のDAS寛解の独立した因子であった(オッズ比: 6.067、95%信頼区画: 1.305-28.203)。
IL-6受容体抗体のトシリズマブ(TCZ)は関節リウマチ(RA)患者に広く使用されているバイオ製剤である。しかしながら、TCZはCRPなどの急性反応物質の産生を強力に抑制する。このため実臨床ではCRPと臨床症状との乖離が見られることがあり、寛解予測のためのバイオマーカーの開発が望まれている。本研究の結果、TCZ治療開始後12週における血中酸化ストレスマーカーであるROMが52週のDAS寛解を予測することが明らかとなった。治療効果判定にしばしば用いられるCRP, MMP-3はDAS寛解とは関連がなかったことから、ROMはTCZ治療早期寛解予測のバイオマーカーとして有用と考えられる。
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