研究課題/領域番号 |
17K11047
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔科学
|
研究機関 | 静岡県立大学 (2020-2021) 浜松医科大学 (2017-2019) |
研究代表者 |
渡邊 泰秀 静岡県立大学, 薬学部, 客員教授 (50305380)
|
研究分担者 |
服部 裕一 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 教授 (50156361)
松田 直之 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (50332466)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | Na/Ca交換輸送体 / 心室筋細胞 / パッチクランプ法 / 敗血症 / 心筋Ca動態 / マウス敗血症モデル / sepsis / heart / Na/Ca exchanger (NCX) / patch clamp / Na/Ca交換電流 / 敗血症モデルマウス / 心筋細胞Ca動態 / Caチャネル / 心機能 / 薬理学 / 生理学 |
研究成果の概要 |
敗血症ショックの心機能低下の機序を,心筋細胞Na+/Ca2+交換輸送体に注目した。 成果として、敗血症マウスに対するドブタミンの陽性変力作用(Sakai et al.)、カルベジロールがNCX機能を抑制(Tashiro et al.)、フレカイニドがNCX機能を抑制(Kuroda et al.)。レボシメンダンとミルリノンの敗血症における心筋機能保護作用(Yamashita et al.)。敗血症心筋症の病態形成機構の解明と新たな治療への応用(鈴木他、日薬理誌)。ピナシジルがNCX機能を増強(Iguchi et al.)。NCX機能を増強する薬物の作用機序(Watanabe)を論文報告した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
敗血症ショックは、体末梢血管抵抗低下および心筋収縮性低下を主体として急性循環不全をきたす病態である。初期は末梢循環の維持された“warm shock”となりやすいが,血管内皮傷害と並行して“cold shock”へ移行し,心機能低下が具現化しやすい。しかしながら、現在のところ効果がある敗血症治療薬は見出されていない。 心筋のCa動態を調節する心筋Na+/Ca2+交換輸送体について解析し、敗血症治療薬の発見の手助けになることを期待する。今回の研究を通してNCX機能を増強するKATP開口薬のニコランジルやピナシジル、PDE抑制薬のシルデナフィルなどが発見され、今後さらなる研究成果が期待される。
|