研究課題/領域番号 |
17K11163
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 藤田医科大学 (2018-2020) 愛知医科大学 (2017) |
研究代表者 |
住友 誠 藤田医科大学, 医学部, 教授 (50255535)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 前立腺癌 / 腎細胞癌 / アミノ酸リプログラミング / キヌレニン / TDO / AMACR / アミノ酸トランスポーター / ASCT2 / トリプトファン / IDO-1 / 去勢抵抗性前立腺癌 / オートファジー / 去勢抵抗性 / 予後 / アミノ酸代謝リプログラミング |
研究成果の概要 |
本研究では、泌尿器系がんの微小環境における特殊なアミノ酸代謝リプログラミングのメカニズムを解明した。 腎細胞癌(RCC)の腫瘍組織におけるTDOの発現は、癌の進行と生存に関連することを示し、mRCC患者の免疫療法に対する一次耐性の予測バイオマーカーとしての可能性を示した。去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)においては、アンドロゲン遮断条件下でのAMACR阻害とドセタキセルの投与は、ARV7陽性の癌細胞の増殖を有意に抑制することを見い出した。その機序として、HSP27のダウンレギュレーションを介してARとARV7の発現レベルが低下する機序が関与していることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
泌尿器系がん組織内では特異的なアミノ酸の吸収増加や特有のアミノ酸供給のリサイクリング現象が認められ、これらの代謝産物が浸潤・転移に直接関与していることが報告されている。組織内で増加の認められるアミノ酸のプロファイリングによって、それらのアミノ酸を優先的に輸送するトランスポーター候補を比較的容易に選び出すことが可能である。これらの代謝産物や代謝経路を修飾するための方法論を確立することは、特異的な抗腫瘍効果を誘導する理想的な分子標的治療、ひいては個別化治療のストラテジーを提唱することにつながるものと考える。
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