研究課題/領域番号 |
17K11176
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
姚 建 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (50303128)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | TRPV4 / Connexin43 / 膀胱 / 間質性膀胱炎 / 酸化ストレス / インフラマソーム活性化 / 相互作用 / Cx43 / 間質膀胱炎 / inflammasome / NADPH oxidase / チャネル / TXNIP / シクロホスファミド / コネクシン / 免疫染色 / パネキシン |
研究成果の概要 |
TRPV4及びCx43チャネルは、膀胱炎の機能亢進に関与している。なぜこれらの異なるチャネルが同じように膀胱の機能を調節しているのは不明である。我々は、これらチャネル間に密接な相互作用が存在することで膀胱の病態生理に関与していると考え検証した。マウス膀胱においてTRPV4及びCx43チャネルはシクロホスファミド刺激により高く発現し、酸化ストレス及びインフラマソームの活性化に関わっていた。培養上皮細胞においては両チャネル間に緊密な相互作用が存在し、酸化性細胞傷害に関与していた。以上の結果から病理状態においてTRPV4とCx43の相互作用は膀胱の機能異常に寄与していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
間質性膀胱炎とは、原因不明で、頻尿・尿意亢進・膀胱痛などの症状を呈する疾患である。患者の生活の質は膀胱刺激症状により大きく損なわれる。そのため、病態発症機序の解明、治療法の開発が望まれている。我々は、TRPV4及びCx43チャネルは膀胱の機能調節に重要であることから、両チャネル間の相互作用は膀胱炎の進展に寄与していることを想定し、研究を行った。動物及び細胞モデルにおいてTRPV4及びCx43チャネル間に緊密な相互作用が存在すること、また酸化ストレス及び炎症反応を調節していることを明らかにした。以上からTRPV4とCx43チャネル間の相互作用を標的とする治療法が有効であることを示している。
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