研究課題/領域番号 |
17K11182
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
武中 篤 鳥取大学, 医学部, 教授 (50368669)
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研究分担者 |
本田 正史 鳥取大学, 医学部, 准教授 (20362890)
久留 一郎 鳥取大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60211504)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 排尿機能 / 再生医療 / 生理学 / 排尿筋低活動 / 脂肪幹細胞 / 排尿低活動 / 脱分化脂肪細胞 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、膀胱凍結傷害によるラット排尿筋低活動モデルに対する脂肪幹細胞シートの有効性を検討した。凍結傷害作成3日後に、脂肪幹細胞シートを傷害部位に貼付し、凍結傷害10日後に膀胱内圧測定等を行った。 膀胱内圧測定では、尿溢流発症率が凍結傷害+脂肪幹細胞シート貼付群において有意に減少した。凍結傷害+脂肪幹細胞シート貼付群のvascular endothelial growth factorおよびhepatocyte growth factor遺伝子は有意な発現上昇を認めた。脂肪幹細胞シートは排尿筋低活動を部分的に回復する可能性があることが示唆された。今後、国際学術誌での発表を予定している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
下部尿路機能障害に対する新規治療薬および治療法開発の重要性は高齢化に伴い益々高まっており、排尿筋低活動に関わる研究は今後最も重要視される領域の一つである。国内外で下部尿路機能に関わる受容体や神経伝達物質に関する研究が盛んに行われている。しかし、排尿筋低活動に関しては侵襲を伴う清潔間欠導尿が標準的治療法であり、その他に確立された治療法が存在せず、安全で長期的に安定した治療成績が得られる治療法の開発が求められている。本研究成果は、根本的な治療法が確立されていない排尿筋低活動に対する再生医療を用いた治療に関する研究の重要な基盤になり得ると考えている。
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