研究課題/領域番号 |
17K11230
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
小谷 友美 名古屋大学, 医学部附属病院, 准教授 (70359751)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 炎症 / 早産 / 自閉症スペクトラム / エピジェネティクス / ミクログリア / エピジェネテイクス |
研究成果の概要 |
早産などは炎症が原因のひとつとして考えられており、胎児は炎症曝露による影響をうける。本研究では、胎内炎症曝露により出生後自閉症スペクトラム様所見を呈し、脳組織において扁桃体などにミクログリア活性化を主体とした変化が生じることが示された。さらにその分子学的機序についても一部を解明した。また、早産児に対する出生後の精神神経疾患発症予防として、出生前の分子状水素投与により、発症を予防する可能性を示唆する結果を得た。今後、他の炎症性疾患合併妊娠においても同様の効果が得られる可能性があり、さらなる検討が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
早産など母体に炎症をきたす場合には、胎児は胎内で炎症に曝露されることになり、出生後、自閉症などの精神神経疾患の発症リスクが高くなることを動物モデルで示し、またその機序の一部を解明した。また、次世代における疾患発症リリスクを低減する予防法として、出生前の分子状水素の投与が効果がある可能性を示す結果を得た。このように、環境要因に介入し、出生後の疾患発症リスクを低減する試みは、他の疾患領域においても新たな先制医療の確立につながる可能性がある。
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