研究課題/領域番号 |
17K11270
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
高倉 正博 金沢医科大学, 医学部, 教授 (20313661)
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研究分担者 |
前之園 信也 北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (00323535)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 婦人科悪性腫瘍 / 末梢血中腫瘍細胞 / テロメラーゼ / 磁性ナノ粒子 |
研究成果の概要 |
本研究では癌特異的プロモーター下流に膜貫通タンパク質とタグタンパク質の融合タンパクを発現するようにデザインしたプラスミドを作成し、血液検体にエレクトロレーションで導入することで末梢血中腫瘍細胞(circulating tumor cells: CTC)を検出する系を確立した。正常血液に培養癌細胞を一定数混入させたCTCモデル検体に対して行った検出実験では感度は80-90%であった。一方でリガンド化磁性ナノ粒子を用いたCTCの生細胞の回収率は20%程度と低率であったが、回収されたCTC生細胞は単一細胞からの培養増殖が可能であり、今後さらに改善を要するものの将来的に有望な方法と思われた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
末梢血中腫瘍細胞(circulating tumor cells: CTC)は癌の新規バイオマーカーとして、またliquid biopsyの手段として注目を集めているが、その検出方法や応用法はいまだに発展途上である。現在主流の細胞膜表面抗原に頼った検出方法では様々に姿を変える癌細胞を捉えきれていないのが現状である。我々は癌の不死化能に着目し、不死化関連酵素であるテロメラーゼの活性化を指標として癌細胞を検出・分離するシステムを構築し、さらに磁性ナノ粒子を応用して従来は困難であった生細胞の回収・解析に向けた基礎データを示した。
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