研究課題/領域番号 |
17K11294
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
嵯峨 泰 自治医科大学, 医学部, 准教授 (70360071)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | バソヒビン2 / 卵巣がん / パクリタキセル / シスプラチン / 抗がん剤 / イリノテカン / SN38 / バソヒビン1 / 微小管 / ビンクリスチン / 細胞周期 / チューブリンカルボキシペプチダーゼ / 子宮頸がん / インドールアミン酸素添加酵素 / 腫瘍免疫 / アデノ随伴ウイルス / バソヒビン |
研究成果の概要 |
バソヒビン2を標的とした卵巣がん新規治療法の開発を目指して研究を行っている。バソヒビン2は様々ながんで産生され腫瘍血管新生を促進することをわれわれは報告している。バソヒビン2を標的とした卵巣がん治療の臨床応用にあたって、がん化学療法との併用を念頭に基礎検討を行った。その結果、バソヒビン2ノックアウト卵巣がん細胞はパクリタキセルの感受性が増強することを発見した。またこの機序としてバソヒビン2ノックアウトによる微小管活性阻害と細胞周期の異常集積を観察した。バソヒビン2を標的とした卵巣がん新規治療法は従来の抗がん剤であるパクリタキセルとの併用により、より良い治療効果が得られる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
バソヒビン2を標的とした卵巣がん新規治療法の開発を目指して研究を行っている。今回の検討結果から、バソヒビン2のノックアウトは、卵巣がん初回多剤併用化学療法の第一選択であるパクリタキセル-シスプラチン併用療法に用いられる抗がん剤であるパクリタキセルの感受性を増強させ、一方、シスプラチンの感受性には影響を与えないことが明らかとなった。この知見からバソヒビン2を標的とした卵巣がん新規治療法は従来の多剤併用化学療法との同時施行により、より良い治療効果が得られる可能性が示唆され、ひいては卵巣がんの予後改善につながる可能性がある。
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