研究課題/領域番号 |
17K11298
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
後藤 優美子 東海大学, 医学部, 助教 (50624574)
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研究分担者 |
亀谷 美恵 東海大学, 医学部, 准教授 (50338787)
石本 人士 東海大学, 医学部, 教授 (10212937)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 卵巣癌 / 卵巣明細胞腺癌 / 神経栄養因子受容体TrkB / アイソフォーム / 明細胞腺癌 / 癌 / TrkB |
研究成果の概要 |
卵巣癌は、主に漿液性・類内膜・粘液性・明細胞線癌の4つの組織型があり、その中で明細胞腺癌(CCOC)は抗がん剤感受性が低く予後が悪い。また、CCOCは日本人に多いことも特徴である。我々は、卵巣に豊富に存在し、各種の癌で発現亢進が認められる神経栄養因子受容体TrkBに着目し、CCOCでTrkBが発現していること、特に進行例でチロシンキナーゼ(TK)を持つ完全長型TrkBアイソフォームが高頻度にみられることを明らかにした。TKドメインを持つ明細胞腺癌細胞株はTK阻害剤のK252a存在下でシスプラチンに対する感受性が亢進し、TKドメインの存在がCCOCの生存と関連する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
卵巣明細胞腺癌は、予後が悪く、日本人に多い卵巣癌であるが、その発症機構は明らかではない。本研究では、TrkBという神経の生存維持に関わる分子が卵巣明細胞腺癌に発現していること、また、その中でもチロシンキナーゼ部位を持つ完全長型TrkBアイソフォームの発現が悪性度の高いケースで高率にみられることを明らかにした。チロシンキナーゼ分子を阻害する薬剤の存在下で培養すると、この分子を持つ卵巣明細胞腺癌の細胞株は抗がん剤耐性が低下したことから、今後、完全長型TrkBアイソフォームをターゲットとするような治療法の開発の可能性が期待される。
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