研究課題/領域番号 |
17K11304
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
大道 正英 大阪医科大学, 医学部, 教授 (10283764)
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研究分担者 |
林 正美 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (00551748)
田中 良道 大阪医科大学, 医学部, 講師 (10625502)
恒遠 啓示 大阪医科大学, 医学部, 講師 (70388255)
田辺 晃子 大阪医科大学, 医学部, 非常勤講師 (70454543)
佐々木 浩 大阪医科大学, 医学部, 講師 (80432491)
兪 史夏 大阪医科大学, 医学部, 非常勤医師 (80625674)
寺井 義人 大阪医科大学, 医学部, 非常勤講師 (90278531)
田中 智人 大阪医科大学, 医学部, 講師 (90411363)
藤原 聡枝 大阪医科大学, 医学部, 講師 (90707960)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 卵巣癌 / EMT / 癌幹細胞 / 高分子ミセル / ドラッグデリバリーシステム / 上皮・間葉形態転換 / ニッチ / 上皮間葉形態転換 / Endothelinー2 |
研究成果の概要 |
我々は、難治性卵巣癌の抗癌剤耐性に癌幹細胞マーカーの一つであるCD24陽性細胞が関与していることを明らかにした。そこでCD24陽性卵巣癌細胞に特異的に抗癌剤を届けるべく、抗CD24抗体を外郭に結合させた高分子ミセルを作成し、内部にシスプラチンを内包させ、卵巣癌腹膜播種モデルマウスに投与したところ、シスプラチン単剤投与群あるいは外郭に上記抗体をもたないシスプラチン内包高分子ミセル投与群よりも有意に生存期間が延長した。その腫瘍では、E-cadherinの発現増強とsnailの発現減少を認め、抗CD24抗体結合シスプラチン内包ミセルが、EMTを抑制し抗腫瘍効果をもたらすことが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
卵巣癌は、当初抗癌剤に感受性を示しても次第に耐性を示すことが多く、そのため予後不良の婦人科癌である。抗癌剤耐性獲得のメカニズムを明らかにしそれを克服することを目的として、本研究を行った。本研究により、卵巣癌がシスプラチン耐性を獲得するメカニズムの一つが明らかとなり、今回開発した高CD24抗体を外郭にもつ高分子ミセルが有効である可能性がマウスモデルで示唆されたことは、臨床応用にむけての第一歩となりうると考えている。
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