研究課題/領域番号 |
17K11365
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
伊藤 伸 順天堂大学, 医学部, 准教授 (80365577)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | PVDFフィルム / 内視鏡下副鼻腔手術 / 副損傷 / マイクロデブリッター / 内視鏡下鼻副鼻腔手術 / 内視鏡下鼻・副鼻腔手術 / ②内視鏡下鼻・副鼻腔手術 |
研究成果の概要 |
内視鏡下副鼻腔手術施行時にPVDFフィルムを両側の眼窩に貼付して術中マイクロデブリッター(以下MD)の使用により生じる眼窩微小振動を測定した。計測により得られた振動の中でも80Hzや160Hzの振動に注目し、眼窩紙様板付近(要注意状態)でのMD操作と中心に近く篩骨洞でも安全な部位(安全状態)でのMD操作での微小振動を解析した。振動の大きさの左右比を比較することにより、それぞれの部位での操作を区別できる可能性がある。加えて、既存のデーターを用いてAIの機械学習を行うことにより、与えたデーターが要注意・危険状態の判断が行えるか検討したところ、70 ~100%の確率で判断が可能であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般的に手術ナビゲーションシステムは高価であり、手術前の準備に時間がかかることなどにより、多くの施設で普及するには至っていない。また取得できているのはあくまでも術前に撮影した画像情報を基にしており、手術の経過とともに起こる組織の変化には対応することはできず、その解釈は術者の技量に委ねられている。内視鏡下副鼻腔手術において眼窩内容の振動を常時監視し、その眼窩紙様板近傍でMDを使用した際に発生する振動特徴を把握して副損傷の危険度を判定することができれば、術者に眼窩損傷の危険性を警告するシステムの開発の一助になる可能性があると考える。
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