研究課題/領域番号 |
17K11385
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
折田 頼尚 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (90362970)
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研究分担者 |
三木 健太郎 岡山大学, 大学病院, 助教 (20747448)
佐藤 康晴 岡山大学, 保健学研究科, 教授 (00579831)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | HNSCC / 4NQO / Treg / DEREGマウス / 舌癌 / 制御性T細胞 / マウス / ジフテリアトキシン |
研究成果の概要 |
我々はこれまでに4NQO誘発性舌癌モデルマウスを用いた研究の中で、制御性T細胞(Treg)の浸潤は前癌病変~初期癌において最大量となり癌の進行とともに減少することを発見しました。今回、ジフテリアトキシン誘導性にTregを排除することが可能なDEREGマウスに同様の手法で発癌させ、高度異形成が生じる15週目でジフテリアトキシンを投与しTregを排除したところ、25週目になっても舌癌が発症しないという結果が得られました。しかし、DEREGマウスの必要個体数確保に難渋し、更には発癌しない個体も複数確認され、統計学的に明確な結果をまだ出せていない状況です。個体によって結果が異なる原因を究明中です。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
制御性T細胞 (Treg)の浸潤は近年多くの癌種において予後不良因子として報告されており、例えば分子標的治療薬イピリムマブはTregの機能低下および腫瘍組織におけるTreg数の減少により腫瘍免疫反応を亢進させ抗腫瘍効果を狙ったものです。この治療薬を癌進行のどの時期に投薬するのが有効かわかれば、より患者の肉体的・経済的負担に見合ったカスタマイズされた治療計画の立案が可能になると思われます。また、この動物実験で観察されたように前癌病変の段階でTregを制御することによってそれ以上の進行を食い止められるのであれば、癌予防治療にもつながると考えています。
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