研究課題/領域番号 |
17K11398
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
太田 一郎 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (00326323)
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研究分担者 |
高橋 昭久 群馬大学, 重粒子線医学推進機構, 教授 (60275336)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | がん幹細胞 / 微小環境 / 浸潤・転移 / EMT / 頭頸部外科学 |
研究成果の概要 |
がん細胞を取りまく微小環境の重要性が注目されており、がんの浸潤・転移のしやすさががん細胞自体のみならず、がん細胞と微小環境との相互関係と深く関与していることが分かりつつある。これまでにWntシグナル伝達経路がSnailを介してEMTを誘導することで、がん細胞の浸潤・転移能を獲得させることを見出してきた。今回、EMTががんの浸潤・転移のKey Factorであるとともに、がん幹細胞の重要な制御因子であることが示唆された。さらに頭頸部がん細胞における微小環境下のがん幹細胞の同定とその活性化の解析の結果、がん微小環境下ではEMTが亢進しており、癌の浸潤能も増強されていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Wntシグナル伝達経路がSnailを介してEMTを誘導することで、MT1-MMPおよびMT2-MMPを活性化させるとともに、がん細胞の浸潤・転移能を獲得させることを示した。さらに、頭頸部がん細胞においていかにしてがん微小環境がEMTを誘導し、がん幹細胞を活性化させ浸潤・転移を促しているかを、in vitroおよびin vivoのレベルで分子生物学的手法および独自の浸潤・転移モデルを用いて解明の糸口を見出した。今後、その経路の分子標的薬の開発により、一層の治療効果が期待できる。
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