研究課題
基盤研究(C)
早期舌扁平上皮癌の予後因子として簇出buddingに注目して研究を行った。初年度はcT1/2N0 64例を解析し、簇出が新規予後因子であることを同定し報告した。さらに次年度はanyN症例103例での解析を行い、簇出が頸部リンパ節の有無に関わらず新規予後因子であることを確認した。3年度は、深達度(DOI)の層別化によるbuddingの分布との相関を解析し、簇出の悪性度が根本原因として腫瘍の増殖能が増し、結果として深達度の増加として現れるという結果を求めた。また、併用するマーカーとしてpodplaninの有効性を見出し論文発表した。
早期舌扁平上皮癌は、初診時早期であるにもかかわらず再発と不幸な転帰をたどる症例も少なくない。これまで予後因子については数多くの研究がなされてきたが決定打となる因子は同定されておらず、いまだ模索されている。そこで、今回の研究を行い、簇出が新規予後因子であることを同定し報告した。今後この指標を臨床導入することができれば、舌癌のリスク階層化に役立ち、個別に最適な治療法を提供する一助になると考える。
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