研究課題/領域番号 |
17K11413
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 公益財団法人がん研究会 |
研究代表者 |
仲野 兼司 公益財団法人がん研究会, 有明病院 総合腫瘍科, 副医長 (10795553)
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研究分担者 |
垣見 和宏 東京大学, 医学部附属病院, 特任教授 (80273358)
松下 博和 愛知県がんセンター(研究所), 腫瘍免疫制御TR分野, 分野長 (80597782)
高橋 俊二 公益財団法人がん研究会, 有明病院 総合腫瘍科, 部長 (90221358)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 頭頸部癌 / イムノグラム / 腫瘍免疫 / 免疫応答 / 複合的免疫治療 / ネオアンチゲン / バイオマーカー |
研究成果の概要 |
頭頸部癌50例の手術検体と末梢血検体を採取した。腫瘍組織は細断し、一部は酵素処理等を行って新鮮腫瘍分解物(FTD)を作成した。残りは培地上に播種し、腫瘍浸潤Tリンパ球(TIL)および腫瘍細胞を培養したところ、45例中40例(85%)でTILの増殖が確認された。十分な量のFTDが得られた22例について、TILとFTDを共培養し、上清を回収してELISAでインターフェロンγ(IFNγ)産生を解析したところ、20例(91%)でIFNγ産生の上昇を認めた。 現在は、全50例について次世代シークエンスを外注で行い、またフローサイトメトリー、液性因子解析を行い、腫瘍内免疫応答の多層的な解析を行っている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
頭頸部癌においては多くの症例で腫瘍細胞内に腫瘍反応性のTILが存在していることが確認された。研究期間終了時点では、次世代シークエンス、フローサイトメトリー、液性因子解析を行って、腫瘍内免疫応答の多層的な解析を進めており、最終的には、腫瘍内免疫応答の評価に基づく個別化免疫治療や新規の複合的免疫治療の開発につながることが期待される。
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