研究課題/領域番号 |
17K11436
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
石田 恭子 東邦大学, 医学部, 臨床教授 (80334936)
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研究分担者 |
富田 剛司 東邦大学, 医学部, 医師 (30172191)
安樂 礼子 東邦大学, 医学部, 助教 (50752507)
榎本 暢子 東邦大学, 医学部, 講師 (60565191)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 緑内障 / 血流 / 網膜電図 / 機能 / 手術 / 緑内障手術 / 病態 / 早期検出 / 血流動態 / 眼圧下降 / 形態と機能 / 血流変化 / 機能と形態 / 臨床 / 医療 |
研究成果の概要 |
極早期の正常眼圧緑内障では、視野障害出現前から、既に血流検査や、形態検査で異常をとらえることができ、さらに血流の異常が構造変化よりも早く出現する可能性があることを示した。また、網膜電図でも極早期の緑内障変化を捉えることができ、その変化は、血流低下と相関し、緑内障の極早期診断に有効である可能性を示した。 緑内障治療による眼圧下降によって、視神経領域の微小循環の安定性を改善できることを証明した。難治性緑内障に対するバルベルトインプラント手術では、前房よりも硝子体腔に、チューブを挿入するほうが、より内皮が障害されにくいことを証明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
緑内障は、本邦の失明原因の第一位である。その理由は、末期まで自覚症状が出にくく、発見が遅れること、また、通常の機能検査である視野検査では異常が検出されるまでに既に25%程度の神経節細胞が障害されている等が挙げられる。我々の研究では、視野異常が検出される前に、血流検査や網膜電図、光干渉断層計を用いて、より早期に緑内障を検出できる可能性を証明した。緑内障の極早期診断がすすめば、より早期に治療を開始することができ、緑内障による失明患者を減らすことができうる。また、正常眼圧緑内障の病態に血流が関与しており、治療によって、眼圧下降だけでなく、視神経乳頭の微小循環の安定性も得られることを示唆した。
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