研究課題/領域番号 |
17K11437
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
高橋 浩 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (00188046)
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研究分担者 |
五十嵐 勉 日本医科大学, 医学部, 准教授 (10421190)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 白内障 / 超音波乳化吸引術 / 水素 / フリーラジカル / 角膜内皮細胞 / 角膜移植 / 活性酸素 / 外科 / ストレス |
研究成果の概要 |
白内障超音波乳化吸引術 (PEA)における角膜内皮障害の原因としてフリーラジカルの関与が示唆されてきた。角膜内皮細胞が酸化ストレス障害を受けることが明らかとなった。我々は、OH・をトラップする水素ガスを眼内灌流液に溶解し、ウサギで実験を行ったところ、有意に角膜混濁を低下させ、酸化ストレスマーカーである4HNEや8OHdGを低下させることに成功した(Igarashi et al., Sci Rep. 2016)。今回、臨床的に水素含有眼内灌流液を用いた。水素により角膜内皮細胞の減少率は抑制され有用性を確認出来た(Igarashi et al., Am J Ophthalmol. 2019)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
白内障手術は手術手技の進化により、年間150万件行われている手術である。しかしながら、超音波を用いて行うため、角膜内皮障害が生じ、術後水疱性角膜症となってしまう患者も多い。日本では、角膜移植に至る原因の約半分は、白内障手術である。日本では角膜移植に使用する角膜の数が足りず、数年間待機になることも少なくなく、水疱性角膜症を予防する白内障手術の確立が重要である。今回、水素を用いることで、角膜内皮障害を軽減させることに成功した。数多くの症例に水素を用いることで、水疱性角膜症の発生率を抑え、さらには、他の原因で角膜移植に至る患者さんが早期に角膜移植を受けられるようになることを願う。
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