研究課題/領域番号 |
17K11488
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター (2019) 京都府立医科大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
稲冨 勉 (稲富 勉) 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 病院, 部長 (00305583)
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研究分担者 |
中村 隆宏 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員講師 (30411078)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 角膜上皮 / 結膜上皮 / 眼表面再建術 / 再生医療 / 培養口腔粘膜上皮移植 / 角膜幹細胞 / 難治性眼表面疾患 / 角膜移植 / 培養角膜上皮移植 / 角膜上皮幹細胞 / 培養口腔粘膜移植 / 眼表面再建 / ムチン / 再生医学 / 細胞・組織 |
研究成果の概要 |
培養粘膜上皮移植は難治性眼疾患に対する新しい再生医療として開発を行ってきた。角膜輪部や口腔粘膜上皮より幹細胞を抽出し、細胞分化を誘導することにより移植可能な重層上皮シートを作成でき治療に応用できる。両眼性疾患に対しては自家の眼表面上皮以外の口腔粘膜や鼻腔粘膜に注目することで免疫反応を惹起させずに眼表面機能を回復することが可能となる。異所性に生着した細胞は眼組織特異的な遺伝子は誘導されずリネージに基づく細胞特性を維持しながら分化する。眼表面における涙液・角膜実質細胞・角膜神経などの影響を受けながら角膜組織の代用となる組織構築を再生することができ、難治性眼表面疾患への新しい治療展開が可能となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
眼表面は視機能維持に重要な役割を果たしており、恒常性と機能は表面を構築する角結膜上皮により維持されている。さまざまな原因によるこれらを構成する上皮幹細胞が消失する角膜上皮幹細胞疲弊症では両眼性に角膜上皮が消失し、高度の視機能障害を来たす。今までの移植医療では拒絶反応や合併症により十分な治療成果が得られない。培養粘膜上皮移植は再生医療を応用することで自家の眼組織や他の粘膜組織から拒絶されない移植医療が可能となり難治性疾患の新しい治療法としての道を拓いている。本研究では眼表面に移植生着した上皮特性や維持メカニズムを解析することで眼表面組織の理解と新しい治療法の開発に貢献する知見が得られた。
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