研究課題/領域番号 |
17K11492
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
山上 聡 日本大学, 医学部, 教授 (10220245)
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研究分担者 |
崎元 暢 日本大学, 医学部, 准教授 (20465272)
中靜 裕之 日本大学, 医学部, 准教授 (10372997)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 角膜上皮幹細胞疲弊症 / 口腔粘膜 / 眼表面再建 / 家兎 / 口腔粘膜上皮 / 角膜輪部上皮 / 幹細胞疲弊症眼 |
研究成果の概要 |
角膜上皮の幹細胞疲弊症とは角膜上皮細胞の幹細胞がなくなった状態で、透明な角膜上に血管や線維芽細胞が侵入して視力が極端に低下し、通常の角膜移植では治癒させることのできない難治性疾患である。両眼性の角膜上皮の幹細胞疲弊症に対して口腔粘膜を用いた新しい方法の開発を目的とした検討をおこなった。家兎の角膜上皮疲弊症モデルに家兎の口腔粘膜を細かくしたものをのせ、コンタクトレンズで固定したところ、術後2週目に家兎の角膜の上皮化が得られ安定した状態になった。本法は培養工程などを必要とせず眼表面を上皮化する方法として臨床応用が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
両眼性の角膜上皮の幹細胞疲弊症に対しては、培養口腔粘膜上皮移植術が行われてきた。しかし非常に高額な清浄度の高い培養設備が必要となるため培養細胞シート作製には多額の費用が必要であり、多くの施設で実施することはできないものであった。今回我々が動物実験で成功した方法は、本人の口腔粘膜を細かく裁断したものをそのまま移植してコンタクトレンズで固定する非常に簡便なもので、培養設備を必要とせず低いコストで実施が可能であることが最もすぐれた点であると考えられる。
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