研究課題/領域番号 |
17K11524
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児外科学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
上原 秀一郎 日本大学, 医学部, 准教授 (00448060)
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研究分担者 |
安藤 清宏 日本大学, 医学部, 兼任講師 (10455389)
川島 弘之 日本大学, 医学部, 助手 (60645703)
越永 從道 日本大学, 医学部, 教授 (70205376)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 腎ラブドイド腫瘍 / エキソソーム / microRNA / リキッドバイオプシー / バイオマーカー / 腎芽腫 / miRNA / 外科 / 癌 |
研究成果の概要 |
本研究では、腎ラブドイド腫瘍特異的なエキソソーム由来miRNAを探索し、そのmiRNAが新たなバイオマーカーとなりうるかを検討した。ヒト腎ラブドイド腫瘍細胞株とヒト胎生腎由来細胞株から抽出したエキソソーム由来miRNAを網羅的解析し、高発現であったmiR-214-3pを候補とした。このmiRNAは、神経芽腫細胞株と比較しても腎ラブドイド腫瘍細胞株で有意に高発現であることを確認した。さらに、腎ラブドイド腫瘍の皮下腫瘍モデルマウスを作成し、血清からエキソソーム由来miR-214-3pを検出した。このことから、miR-214-3pが腎ラブドイド腫瘍の新たなバイオマーカーとなりうることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腎ラブドイド腫瘍はまれで予後不良な小児腎腫瘍であるが、特異的なバイオマーカーが存在せず、初期診断が困難である。腎腫瘍の場合は生検を行うと腫瘍の漏れとみなされupstageすることから、確定診断が必要であっても生検の施行は躊躇される。さらに、腎ラブドイド腫瘍は転移や再発を早期に起こすとされ、術後の微小残存病変の検出が必要とされている。本研究結果から、エキソソーム由来のmiR-214-3pをバイオマーカーとし、リキッドバイオプシーを行うことができる可能性が示唆された。これにより、他の腎腫瘍との初期の鑑別や、術後の微小残存病変の検出が可能となり、予後の改善につながる可能性が考えられる。
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