研究課題/領域番号 |
17K11560
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形成外科学
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
大慈弥 裕之 福岡大学, 医学部, 教授 (60160488)
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研究分担者 |
秋田 定伯 福岡大学, 医学部, 教授 (90315250)
高木 誠司 福岡大学, 医学部, 准教授 (30419197)
大山 拓人 福岡大学, 医学部, 講師 (40570809)
自見 至郎 福岡大学, 医学部, 講師 (30226360)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 動物モデル / 肥厚性瘢痕 / 張力 / 創傷治癒 / 肉芽 / 瘢痕 / ケロイド / 筋肉再生 / メカニカルストレス / TGF-β経路 / コラーゲン / 慢性感染 / 続発 / 分子基盤 |
研究成果の概要 |
瘢痕病変を発症する疾患として肥厚性瘢痕やケロイドがある。しかし、これらを摸する動物モデルはない。瘢痕病変の発生因子として張力が重要とされている。マウス腹壁には強い張力が存在し、治癒過程にも生理的に張力負荷が予想される。実験1週間目、横方向に並ぶ線維芽細胞からなる肉芽が出現し、張力負荷のない背部皮膚欠損創の肉芽と類似していた。しかし、2週間目から強い線維性増殖が見られ、3週間目では瘢痕様結節が出現した。以上の結果から、生理的環境下での張力負荷のあるマウス腹部にヒト病変類似の病変を発生しえた。本研究により、生理学的環境下で瘢痕病変を形成できるマウスモデルを世界で初めて創出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、生理学的環境下で瘢痕病変を形成できる動物(マウス)モデルを世界で初めて創出できた。このモデルにより、今まで明らかにされていなかった瘢痕病変が主体となる肥厚性瘢痕やケロイドの病態解明につながることが期待できる。また、本モデルを使用することで、治療法の開発などにも活用でき、瘢痕性病変に悩む患者に対し新規治療法の開発につながり、社会的意義も大きい。
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