研究課題/領域番号 |
17K11564
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
救急医学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
中山 慎 筑波大学, 医学医療系, 講師 (60596443)
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研究分担者 |
田口 典子 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (90569774)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 脳浮腫 / 心肺蘇生 / 心肺停止 / 蘇生後脳症 / 脳・神経 |
研究成果の概要 |
マウス心肺蘇生モデルを用いて脳浮腫に対する新しい薬物治療を検証した。①虚血後早期に脳内で増加するNa-K-Cl共輸送体1(NKCC1)は脳内に水を引き込む。拮抗薬のブメタニド投与で脳浮腫は軽減したが、生存率が低かった。②虚血後後期に発現するスルホニルウレア受容体は脳内に水を引き込む。拮抗薬であるグリベンクラミドは脳浮腫を軽減した。③NKCC1はNa-K-ATPaseによって駆動される。β遮断薬はこれを阻害するため、NKCC1を抑制する可能性がある。蘇生後に4時間β遮断薬を持続投与したところ脳浮腫を軽減した。心停止後に脳内で発現する各種Naチャネルを薬物で阻害すると脳浮腫は軽減できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心肺蘇生後に起こる脳浮腫は致命的であり根本的な治療法は確立されていない。マウス心肺蘇生モデルを用いて脳浮腫に対する新しい薬物治療を検証した。脳の血流が途絶えると細胞を保護するべく各種ナトリウムチャネルが発現するがナトリウムと同時に水を脳細胞内に引き込んでしまう。これらを阻害する薬物、糖尿病治療薬であるグリベンクラミド、利尿薬であるブメタニド、抗不整脈薬のランジオロールが脳浮腫を軽減した。
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