研究課題/領域番号 |
17K11575
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
救急医学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
竹葉 淳 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (80598681)
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研究分担者 |
菊池 聡 愛媛大学, 医学系研究科, 寄附講座講師 (00467854)
馬越 健介 愛媛大学, 医学系研究科, 助教 (10467855)
松本 紘典 愛媛大学, 医学系研究科, 助教 (70772531)
安念 優 愛媛大学, 医学系研究科, 寄附講座助教 (10795305)
中林 ゆき 愛媛大学, 医学部附属病院, 助教 (30795307)
相引 眞幸 愛媛大学, 医学部附属病院, 研究員 (70148162)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 脊髄損傷 / 二次損傷 / 体温管理療法 / 高体温 / 脊髄バイオマーカー / 体温管理 / ラット / 炎症性サイトカイン / 神経バイオマーカー / 動物実験 / 臨床研究 |
研究成果の概要 |
8-12週のWistar系雌ラットを用いて、Th12レベルでの脊髄損傷モデルを作成した。損傷作成後直腸温を37℃で1時間維持する群と39℃で1時間維持する群を作成した。脊髄損傷受傷後6、24、48、72時間で損傷脊髄部のTNF-αを抽出しELISA法にて含有量を測定した。また各群でBBBスケールを用いて72時間後の後肢運動機能を評価した。損傷脊髄部のTNF-α含有量はコントロール群に比較して受傷後6時間以降、72時間まで増加していた。TNF-α含有量は直腸温を37℃に維持した群と 39℃に維持した群間では有意な差は認められなかった。また後肢運動機能も両群間で有意な差は認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脊髄損傷に対する治療法が確立されていない現状では、脊髄二次損傷を抑制することが治療上重要である。脳神経損傷に対する低体温療法は、臨床応用されている。しかし、低体温療法は全身への負担が大きい。近年では平温療法でも脳神経保護効果が認められたとの報告もある。一方で脊髄損傷に対する低体温療法は、基礎研究では有用性が報告されているが、臨床応用はなされていない。全身管理が必要な低体温療法の治療ハードルが高いことがその要因と考えられ、今回、平温療法の有用性を検討した。今回の結果では有用性を見いだせなかったが、今後は体温の設定条件や、脊髄損傷の程度を調整して、更なる研究を継続する計画である。
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