研究課題/領域番号 |
17K11637
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
田村 正人 北海道大学, 歯学研究院, 教授 (30236757)
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研究分担者 |
田村 潔美 北海道大学, 歯学研究院, 助教 (90399973)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 骨細胞 / 骨組織 / 脂質代謝 / スクレロスチン / 骨 / 脂肪組織 / 歯学 / 生体分子 |
研究成果の概要 |
本研究では,骨細胞が産生し放出される分子が脂肪組織や肝臓などの遠隔臓器の脂質代謝にどのような影響を及ぼすか,異種組織間における機能的クロストークとこれを介する分子の役割を調べた。スクレロスチンが脂肪組織の脂肪細胞のみならず,肝臓における脂肪酸合成やコレステロール代謝といった生体にとって重要な脂質代謝系に対しても影響を及ぼした。またNeuropeptide YやSLRP (small leucine rich proteoglycan)であるオステオアドへリンの発現が骨代謝のみならず脂質代謝を調節していることを明らかにした。また、オステオアドへリンは細胞のアポトーシスを制御することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,骨組織において骨細胞が産生・分泌するスクレロスチンとneuropeptide Yの脂質代謝を制御するメカニズムを解明し,代謝調節臓器としての骨の役割を明らかにしたものである。骨代謝と脂質・エネルギー代謝が相互に影響しあうという全く新しい概念の分子機構を解明した点が大きな特色である。代謝調節臓器としての骨の役割を解明することは,これらの機構を応用した効果的な組織再生法の開発のみならず,肥満や糖尿病といった生活習慣病に対する対策への基盤となる。また,つながりの薄かった骨代謝学と脂質代謝学を一つの次元で関連付けた新たな研究ジャンルの確立の端緒となりうるものである。
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