研究課題
基盤研究(C)
Angiotensin II (ANG II)は軟骨細胞の増殖・分化を抑制すると同時にCCN2の産生量を濃度依存的に増加させた。その作用はANG II受容体であるAT1Rを阻害するロサルタン処置やゲノム編集によるAT1Rノックアウト軟骨細胞を用いた解析結果からAT1Rを介していることが明らかとなった。また、CCN2欠損ではANG IIの合成促進が示唆され、CCN2欠損マウスによる変形性関節症の発症にはANG IIの産生量の増加が関与していると考えられた。
今回の研究成果は、ホルモン作用を持つAngiotensin II (ANG II)が、局所の軟骨細胞に対して軟骨細胞の変性だけでなくCCN2の産生も亢進することを示している。この事はCCN2のANG II合成に対するnegative feedback loopの存在を示唆しており、ANG IIの局所組織での新たな役割を明らかにした点で、学術的な意義がある。また、今回の結果は肥満を伴う変形性関節症の発症の病態解明の一助にもなると考えられ、その社会的な意義も大きい。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (12件) (うち国際共著 5件、 査読あり 11件、 オープンアクセス 12件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (62件) (うち国際学会 8件) 備考 (3件)
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