研究課題/領域番号 |
17K11656
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 松本歯科大学 |
研究代表者 |
北川 純一 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (50373006)
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研究分担者 |
増田 裕次 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 教授 (20190366)
安藤 宏 松本歯科大学, 歯学部, 准教授 (30312094)
Hossain M.Zakir 松本歯科大学, 歯学部, 助教 (40792445)
海野 俊平 松本歯科大学, 歯学部, 講師 (80418920)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 咽頭 / 喉頭 / 上喉頭神経 / 嚥下 / TRPチャネル / TRPV1 / TRPM8 / 嚥下反射 / カプサイシン / メントール / ASIC3 / 嚥下障害 |
研究成果の概要 |
本研究では、カプサイシンとメントールの生理学的作用を調べるため、上喉頭神経の求心性情報を解析し、嚥下反射の誘発効果との関連について検討した。 上喉頭神経において、TRPV1およびTRPM8が発現していた。カプサイシンおよびメントールによる咽頭・喉頭領域への刺激は、上喉頭神経の感覚応答を濃度依存的に増加させ、嚥下反射を効果的に誘発した。これらの上喉頭神経応答および嚥下誘発作用は、TRPV1およびTRPM8のアンタゴニストによって減少した。これらの結果は、天然由来成分であるカプサイシンまたはメントールを利用することにより、嚥下機能の低下を改善する食品・飲料の開発の可能性を示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、咽頭・喉頭領域へのカプサイシンおよびメントール刺激はTRPV1およびTRPM8を介する嚥下反射を亢進することを解明した。この結果は、超高齢社会を迎えた日本が抱える問題のひとつである高齢者の摂食・嚥下機能の障害に対して、嚥下誘発の亢進に関する生理学的な知見を提示した。 さらに天然由来のカプサイシンおよびメントールは、嚥下反射を誘発する成分として極めて有効であり、嚥下機能を改善するための食品や嚥下障害治療薬の開発の可能性を示した。
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