研究課題/領域番号 |
17K11681
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態科学系歯学・歯科放射線学
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
安彦 善裕 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (90260819)
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研究分担者 |
植原 治 北海道医療大学, 歯学部, 助教 (00709248)
太田 亨 北海道医療大学, 健康科学研究所, 教授 (10223835)
道川 誠 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (40270912)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 口腔内病原菌内毒素 / 海馬 / エピジェネティクス |
研究成果の概要 |
本研究は、歯周病原菌であるPorphyromonas gingivalis由来内毒素Lipopolysaccharide(LPS)による、脳の海馬でのエピジェネティクス修飾について網羅的に観察することを目的とする。LPSをマウスに1ヶ月間投与後、海馬を摘出し解析した結果、アルツハイマー病発症に関与する遺伝子であるMMEの発現変化にはIL-10が関与しており、LPSによる持続的な刺激が血清中のIL-10濃度低下およびMMEの減少につながり、アミロイド蓄積を引き起こすことによってアルツハイマー病の病態進行に関与している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯周病に関わる病原菌が様々な全身疾患の誘因や増悪因子となることが明らかとなっている。近年、歯周病原菌がアルツハイマー病の発症増悪に関与することが示唆されてきているが、そのメカニズムは未だに明らかとなっていない。本研究は、口腔内細菌のアルツハイマー病の発症、進行への関与とその病態の解明につながる極めて独創的な研究である。これらの研究成果は、病態の発症・進行に関わる新たな原因の究明に貢献するのみならず、エピジェネティクスを対象とした創薬、いわゆるエピゲノム創薬のためのデータとしても活用できるものと考えられる。
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