研究課題/領域番号 |
17K11690
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態科学系歯学・歯科放射線学
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研究機関 | 松本歯科大学 |
研究代表者 |
今村 泰弘 松本歯科大学, 歯学部, 講師 (00339136)
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研究分担者 |
安藤 宏 松本歯科大学, 歯学部, 准教授 (30312094)
雪田 聡 静岡大学, 教育学部, 准教授 (80401214)
十川 紀夫 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (30236153)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 唾液蛋白質 / ヒスタチン / 唾液タンパク質 |
研究成果の概要 |
唾液成分の量的・質的変化はがんの発症・進行に関係する。唾液蛋白質ヒスタチンには抗菌作用があるが、がんに対するヒスタチンの生理的機能及び遺伝子発現機構は明らかにされていない。ヒスタチン遺伝子の発現は唾液腺細胞で認められ、細胞(組織)特異的である。一方、唾液腺細胞以外では悪性黒色腫細胞でその発現が認められる。本研究では、その機序を解明した。また、ヒスタチンは子宮頸癌細胞の生存を抑制するが、悪性黒色腫細胞では促進することが明らかとなった。これらの知見は、がんに対する唾液蛋白質の新たな生理的機能を見出した結果であり、将来、創薬に結びつく可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
唾液蛋白質ヒスタチンの発現は悪性黒色腫細胞で認められているが、その機序は解明されていなかった。また、ヒスタチンのがん細胞に対する生理的機能は示されていなかった。本研究は、これらを明らかにしたことにより、ヒスタチンががんの悪性度と関係する可能性やがんのマーカーと成り得る重要性を示唆した。将来的に、本研究の成果はヒスタチンによるがん診断法の確立や創薬に結びつき、社会的に重要な意味を持つと考えられる。
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