研究課題/領域番号 |
17K11706
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
土屋 志津 広島大学, 医系科学研究科(歯), 助教 (60610053)
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研究分担者 |
自見 英治郎 九州大学, 歯学研究院, 教授 (40276598)
鈴木 茂樹 東北大学, 大学病院, 講師 (30549762)
本山 直世 広島大学, 医系科学研究科(歯), 専門研究員 (70509661)
柴 秀樹 広島大学, 医系科学研究科(歯), 教授 (60260668)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 炎症抑制 / 硬組織誘導 / ドラッグリポジショニング / 硬組織形成 / 炎症 / 硬組織 |
研究成果の概要 |
本研究は、非ステロイド性抗炎症薬Aspirinのドラッグリポジショニングに着目し、炎症抑制・組織再生・鎮痛を同時に行う新たな歯髄炎治療薬の開発を目的とする。実験当初はAspirinの歯髄組織への効果を調べることで、新たな歯髄炎治療薬の開発を目指していたが、硬組織形成に対するAspirinの効果の詳細なメカニズムを解明するために骨芽細胞株を用いた研究に変更した。骨形成誘導因子BMPで分化誘導した骨芽細胞株に低濃度のAspirinを添加すると、骨芽細胞分化マーカー遺伝子の発現増加やALP活性の上昇が確認できたことより、低濃度のAspirinはBMP誘導による硬組織形成を促進する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本人の平均寿命が長くなるにつれ、生涯自分の歯で食事できることを望む人が増え、歯髄も保存したいという意識が向上している。抜髄に至らないように歯髄を保存するために生体の炎症応答を積極的に制御することが重要であり、さらに一度歯髄炎に罹患した歯髄をより確実に保存するために炎症制御と歯髄組織の再生に加えて「疼痛制御」も可能な新しい治療法の開発が期待されている。本研究結果は、Aspirinをドラッグリポジショニングとして、炎症抑制・組織再生・鎮痛を同時に行う新たな治療薬として利用するための基礎研究として意義のある成果となったと考える。
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