研究課題/領域番号 |
17K11728
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
阿南 壽 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (80158732)
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研究分担者 |
松崎 英津子 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 准教授 (20432924)
畠山 純子 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 講師 (50374947)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 骨再生誘導法 / PSリポソーム / 生体活性化ガラス / 骨芽細胞 / アルカリフォスファターゼ / 骨形成 / 生体活性ガラス / 骨再生療法 / 硬組織形成 / 生活活性ガラス / 破骨細胞 / 骨欠損モデル / エックス線解析 / 不透過性亢進 / 新生骨形成 / ブリッジ状骨添加 / マクロファージ |
研究成果の概要 |
ラット頭蓋冠骨欠損モデルを用いて、PSリポソーム(PSL)と生体活性化ガラス(BAG)が骨形成に及ぼす影響について検討するとともに、PSLの骨芽細胞系細胞に及ぼす効果について解析した。その結果、BAG + PSL添加群ではBAG群と比較して早期に骨形成が促進され、術後8週目においては欠損部に連続した厚い新生骨のバリヤーが形成された。さらに、PSLはアルカリフォスファターゼ(ALP)活性を増加させ、ALPのタンパク発現を亢進することが明らかとなった。以上のことより、BAG とPSLの併用により、ALP活性の発現が亢進し骨芽細胞が活性化することにより、骨組織の形成が促進された可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在行われている組織誘導再生法(GTR)は限定された歯周病変においては良好な治療成績が報告されているが、その治癒のメカニズムについては不明な点もあり、いまだ発展途上にあると考えられる。そのため、破壊から組織修復へとスイッチする可能性を有する再生のコアとして、BAGとPSリポソームを応用することにより、消失した骨組織を再生させるという点が本研究の特徴である。BAG とPSLの併用療法により、消失した骨組織の再生を効率よく誘導する骨組織誘導再生法(GBR)が確立されることは、骨病変の治療法の発展に大きく寄与し、国民のQOLの向上に対する歯科的貢献を果たすことができるものと考えられる。
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