研究課題/領域番号 |
17K11804
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
歯科医用工学・再生歯学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
香川 和子 広島大学, 病院(歯), 歯科診療医 (60432671)
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研究分担者 |
津賀 一弘 広島大学, 医系科学研究科(歯), 教授 (60217289)
吉子 裕二 広島大学, 医系科学研究科(歯), 教授 (20263709)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 骨・軟骨再生 / 線維芽細胞増殖因子 / 骨軟骨再生 / 線維芽細胞増殖因子10 / 再生歯学 / 再生医学 / 細胞・組織 |
研究成果の概要 |
骨・軟骨再生に応用可能な基盤的知見獲得を目的とし,新規の可溶型FGF受容体(可溶型FGFR2-IIIb)の研究を行った. 可溶型FGFR2-IIIbは,マウス頭頂骨,下顎頭軟骨,四肢長管骨の骨頭軟骨に発現していた.軟骨前駆細胞株ATDC5と前骨芽細胞株MC3T3-E1は従来の膜型FGFR2-IIIbを発現せず,可溶型FGFR2-IIIbのみを発現していた. 可溶型FGFR2-IIIbを過剰発現したATDC5細胞は,コントロールより高い細胞増殖能を示した.また,FGF10添加により増殖能は更に促進された.この細胞では,FGF10添加時にMAPK/ERKシグナル伝達経路の活性化が亢進されていた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨・軟骨疾患は,歯科関連疾患の大きな割合を占める.骨再生療法や骨移植が歯科でも行われているが,適応の制限,不十分な予知性等の問題があり,より安全で侵襲の少ない再生療法の開発が希求される. 線維芽細胞増殖因子(FGF)やFGF 受容体(FGFR)は細胞の増殖分化や生存,移動に関与することが知られている.FGF2を用いた歯周組織再生材が実用化されており,これはFGF-FGFRシグナルが骨軟骨再生に密接に関連していることを示す. 本研究で得られた,新規可溶型FGFR2-IIIbの骨・軟骨細胞への影響やそのシグナル伝達に関する基礎的知見は,今後,より有効な骨・軟骨再生療法の開発へ繋がる可能性をもつ.
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