研究課題/領域番号 |
17K11816
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
歯科医用工学・再生歯学
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研究機関 | 松本歯科大学 |
研究代表者 |
横井 由紀子 松本歯科大学, 歯学部, 講師 (60469012)
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研究分担者 |
荒井 敦 松本歯科大学, 歯学部, 准教授 (00532772)
大須賀 直人 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (80247535)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 二酸化チタン / 傾斜機能 / バイオセラミックス / 酸化チタン / ルチル型二酸化チタン / 光触媒作用 / 焼結体 / 生体材料 / 光触媒 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,傾斜機能型バイオセラミックスの開発である.アナターゼ型TiO2を700℃,800℃および900℃で焼結体を作製し,焼成温度と骨芽細胞様細胞の増殖とアルカリフォスファターゼ(ALP)活性の関係を検討した.強い触媒能が存在する700℃,800℃では細胞数の増殖はわずかであり,細胞形態が萎縮した像が観察された.アナターゼ型TiO2およびルチル型TiO2が混在する900℃では良好な細胞増殖とALP活性が認めら,触媒能も残存していた.抗菌作用などが期待できる触媒能と細胞増殖やALP活性を促す生体親和性の両方の特色を持つ新しい生体材料の創製についての可能性が示唆できた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インプラント体のような歯科生体材料の開発を想定した場合,口腔内と生体内という異なる環境で機能を発揮する材料が必要である.それぞれの環境に適した機能を有することが必要だと考えた.セラミックスTiO2は,これらの環境に必要な傾斜機能を付与することができる材料であることを検証するための研究を行った.焼結温度を調整しTiO2焼結体を作製することにより,良好な細胞増殖を示し且つ触媒能も残存していた.抗菌作用などが期待できる触媒能と細胞増殖やALP活性を促す生体親和性の両方の特色を持つ新しい生体材料の創製についての可能性が示唆できた.
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