研究課題/領域番号 |
17K11820
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
大賀 則孝 北海道大学, 歯学研究院, 助教 (40548202)
|
研究分担者 |
北川 善政 北海道大学, 歯学研究院, 教授 (00224957)
佐藤 淳 北海道大学, 歯学研究院, 講師 (60319069)
山崎 裕 北海道大学, 歯学研究院, 教授 (90250464)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 腫瘍血管新生 / 低酸素 / FMISO-PET / 腫瘍血管密度 / 腫瘍血管の正常化 / 腫脹血管新生 / 未熟血管 / CD31 / 口腔癌 / FDG-PET |
研究成果の概要 |
低酸素腫瘍では、管腔構造を呈していない血管構造が未熟なものが多く、抗がん剤が効果的に到達していない可能性が示唆された。仮に同容量の抗がん剤を投与しても、到達効率が異なる可能性が示唆された。EPR効果によってがん組織の腫瘍間質に到達させた後に、効率よく抗がん剤を到達させることが、EPR効果を基にした抗がん剤のがんターゲティングには 重要である。 固型がんも正常臓器と同様の血管透過性を有すると考えられてきたが、実際は、口腔癌組織において筋肉や皮膚などの正常臓器よりも血管透過性が高い症例があり、効率的に抗がん剤が到達できない可能性があることを口腔外科医、放射線科医は共通認識として持つ必要がある。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、FMISO-PET所見から腫瘍血管を「見える化」の一端を実現できたと考えている。個人個人の体内での腫瘍血管の状態を把握することが必要であると考える。 さらに、将来的には低酸素の状態と腫瘍血管の構造状態について実際の臨床に応用できるクライテリアを薬剤到達の観点から検討したい。今後は、北海道大学の口腔外科・口腔内科の口腔癌症例でretrospectiveに検証し、データを蓄積して、抗癌剤使用の有無、stage別での治療反応性、予後を(NC、PR、CR)を検討したい。将来的なクライテリアを構築できるように基礎的データを蓄積し、実際の臨床に応用したいと考えている。
|