研究課題/領域番号 |
17K11828
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
KA 井上 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (90302877)
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研究分担者 |
渡部 徹郎 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (00334235)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | エクソソーム / プロテオグリカン |
研究成果の概要 |
がん細胞由来のエクソソームは、細胞間の分子輸送を介してがん微小環境に働きかけてがんの進展に関与することから、がんの治療の標的として注目されている。エクソソームの形成や取り込みにはヘパラン硫酸プロテオグリカン (HSPG) の関与が報告されている。我々は口腔がんの悪性化に伴っておこる上皮間葉移行(EMT)におけるHSPGの機能とそのメカニズムの解明を目指した。口腔扁平上皮がん細胞は、TGF-βによりEMTが誘導され、運動能が亢進された。また、エクソソームを分泌量の増加も認められた。このエクソソームには複数のHSPGが局在し、血管内皮細胞の内皮間葉移行の誘導能を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔がんはリンパ節への転移が起こりやすいため、予後不良に陥りやすい。がんの治療法としては、手術治療が中心となり、患者の生活の質(QOL: quality of life)が低下することが問題となっている。本研究の最終的な目標は、エクソソームを標的とした創薬をめざすことであり、今までになかった非侵襲的かつ効果的な治療法を確立することである。本研究の成果により、口腔がん由来のエクソソーム に特異的に存在するタンパク質を同定することで、エクソソームを標的とした、未だに発見が難しい口腔がんの早期診断が可能となり、その臨床応用的な意義は大きい。
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