研究課題/領域番号 |
17K11857
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
|
研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
小倉 直美 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (10152448)
|
研究分担者 |
伊藤 耕 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (20419758)
高橋 康輔 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (30705687)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 歯嚢由来細胞 / 神経系細胞 / 神経系細胞マーカー / 細胞分化機序 / 遺伝子発現 / 神経再生 / 歯嚢 / 神経幹細胞 / 未分化間葉系幹細胞 / 退縮エナメル上皮 / 幹細胞マーカー / 再生医療 / 神経細胞 / グリア細胞 / トランスクリプトーム |
研究成果の概要 |
神経は再生能力が低いことから、移植再生医療が検討されている。歯嚢は、歯科治療過程で破棄される組織で、組織幹細胞が存在することから、歯嚢由来細胞(歯嚢細胞)の神経再生医療応用への可能性を検討した。歯嚢細胞は神経幹細胞マーカーを発現し、神経細胞への分化誘導を行うと神経細胞様細胞が出現し、神経前駆細胞や神経系細胞のマーカー遺伝子の発現は上昇した。コロニー形成後に分化誘導を行う2ステップ法は、神経系細胞への分化を促進した。また、歯嚢に付随して得られる退縮エナメル上皮には、未分化間葉系幹細胞マーカーを発現している細胞が多く存在した。歯嚢は、神経組織の再生医療応用の細胞源となる可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経組織は再生能力が低く,神経幹細胞(神経系細胞へ分化する細胞)を移植する再生治療が注目されている。しかし、人から神経幹細胞を得ることは難しい。そこで、神経系細胞へと分化可能な細胞を採取できる細胞源が検討されている。歯科治療過程で破棄される歯嚢から、神経再生医療用の細胞が得られれば、有意義である。本申請では、歯嚢から分離した細胞(歯嚢細胞)には、神経系細胞へ分化可能な細胞が含まれている可能性が示された。歯嚢細胞は、神経再生医療応用のみならず、神経系細胞への分化機序などの基礎研究にも有用であると示唆される。本研究は,将来の神経組織再生医療に役立つものと考える。
|