研究課題/領域番号 |
17K11879
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
尾木 秀直 熊本大学, 病院, 非常勤診療医師 (10315426)
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研究分担者 |
今村 隆寿 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 准教授 (20176499)
田中 拓也 熊本大学, 病院, 非常勤診療医師 (30631767)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | C5a-C5a受容体経路 / 舌癌 / 腺様嚢胞癌 / C5a受容体 / 口腔がん / 歯科学 / がん転移 / がん微小環境因子 / アナフィラトキシン |
研究成果の概要 |
舌癌や腺様嚢胞癌の1/4から1/3の症例での癌細胞C5a受容体発現を証明し、口腔癌とC5a-C5a受容体系の関係をヒトで明らかにした。また、免疫複合体による捕体系活性化で産生された内因性C5aにより、マウス皮膚に接種したC5a受容体陽性癌細胞の浸潤や腫瘤形成が亢進すること、癌免疫応答を抑制する骨髄由来抑制細胞も動員されることを示した。さらに、C5aによる癌促進作用のC5a受容体拮抗剤による抑制効果から、この系を標的とした治療法の有効性を示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔癌には手術以外に放射線、抗癌剤による治療が行われるが、これらの治療法は特異性が低く嚥下障害等の様々な合併症を起こし患者の日常生活に大きな支障をもたらす。今回の研究で解明した癌細胞のC5a受容体発現と内因性C5aによる癌促進はC5a-C5a受容体経路を標的とした新規の癌治療法の有効性を示す。抗C5a受容体抗体やC5a受容体拮抗剤はこの経路を特異的に遮断するので、侵襲や合併症の少ない治療法として期待される。
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